ユーリ・テミルカーノフ指揮サンクトペテルブルク・フィル@サントリーホールの巻

プログラム
感想

またあとで加筆しますが、とりあえず備忘録的に感想をメモメモ。

  • マツーエフ、身体もでかいが音量もバカでかい(笑)。
  • 大音量時の迫力がすごいのはもういいとして、ピアニッシモの音色のニュアンスの豊富さが素晴らしい。ロシアのピアニストはこうでないと、というピアノファンのステレオタイプな想念をしっかり具現化してくれるピアニズムに乾杯。
  • ってか次世代はキーシン*1じゃなくてこの人でしょう。
  • それにしても、テミルカーノフの伴奏は丁寧すぎてすごい。この協奏曲でこんなに丁寧な伴奏する指揮者は他にいない。オケも非常に丁寧。丁寧度では後半の交響曲以上だったかもしれない。
  • 交響曲質実剛健な中にテミルカーノフらしいしなやかで優美なニュアンスがあちこちに見受けられ、実に多彩な表現でした。
  • コーダで最後まで息切れせず吹ききった金管部隊は偉い。何回もこの曲の生演奏を聴いていますが、最後までコケずに吹けたオケはここだけです。
  • アンコールのエルガーがすごかった。あの重くて豪快なチャイコフスキーをやったオケとは思えない、ふわりと舞い降りる上品な色彩感の弦。モーツァルトとかやらせるとすごくうまいと思うのですが。*2

*1:ここのところ、神経質すぎ。

*2:別のオケで聴いたブラームスの4番が非常によかった。