超人ロック「エピタフ」の巻

めでたく第2巻発売です。第1巻では「はいはい謎の大臣ブリアン・ド・ラージュ編ですね。了解了解。」とワクテカしていたのですが、第2巻に至って、実は例のSpecial編「カル・ダーム1世」の続きそのもの、つまりマイノック・サーガの一部でもあるということに遅ればせながら気づきました。「カル・ダーム1世」は超重要なエピソードにもかかわらず単行本化されていないので、新しい読者の人にも読めるようにしてほしいものです*1
今回のエピソードでライガー1の構造とか出てきますけど、昔に書いたものと整合性が取れるようにうまくやってるな〜と感心しました。あと、カル・ダーム1世の苦悩が2世、3世へと引き継がれるうちに歪んでいくのが痛ましいですね。1世、2世にはきちんと臣下がいてサポートしていたのですが、3世は気づいたときにはすでにライガー1の傀儡でしかなく、まともな臣下はいなかったのではないかと思います。だからあんなに独りよがりな書を守る者の計画になってしまったのかな〜とか思ってます。それと、セテ=ロックは死んでるのに、別人になって帝国にかかわるあたり、ロックの変な中途半端さが出ていていいですね。

*1:絶版本も多いので、いま超人ロックシリーズの既刊を全て揃えるのはとっても大変です。それこそネットオークション頼みになりかねません。