劇場版 新世紀エヴァンゲリオン まごころを、君に BGM「主よ、人の望みの喜びよ」を演奏してUPしましたの巻


新世紀エヴァンゲリオン まごころを、君に BGM「主よ、人の望みの喜びよ」を弾いてみた The End of Evangelion OST esu, Joy of Man's Desiring

エヴァの旧劇場版はクラシック曲の使い方がベタすぎて、あまり好きでない時期もありましたが、新劇場版でさらに音楽の使い方がベタになったので許しました。庵野さんは本来は新劇場版の感性(365歩のマーチやグランプリの鷹)なのに、旧エヴァのときはカッコつけてたんですね。たぶん。

そして、こういう曲を演奏していると改めてバッハの偉大さを思い知ります。彼はあくまでもお仕事でこういう音楽を作っているのでしょうが、本当にいい仕事です。複数のフレーズが順次進行的に上がったり下がったりしつつ、ときおり跳躍が入って変化を付けている。ただそれだけの曲で、こんなにも多くの人が感動できるのですから。

ただ、これはいままで弾いてきた中でトップクラスに難しい曲で、全然弾けないので連弾版にしようと思っていた時期もありました。MONTAGE 8 のおかげで弾くことができました。MONTAGE 8 の鍵盤は自分にとってベストマッチで、ピアニッシモからフォルティッシモまできちんとコントロールして自在に弾けるので、伴奏と旋律の声部が分かれているこういう曲の複雑な演奏表現も可能です。もちろん演奏技術が追いついていけば、という前提があります。難しいのは、4度以上の跳躍のところです。右手1本で2声をバラバラにコントロールしつつカンタービレに弾くときに、6度とか7度の跳躍が入ると、物理的につながりません(レガートで弾けない)。それを違和感なくつなげて聞かせるのが腕の見せ所なのですが、MONTAGE のおかげでなんとか弾けているのでした。