※ざっくりとしたまとめ
- UIが大幅に見直され操作性が格段に向上
- バーチャルアナログ音源のAN-Xが搭載される
- パートあたりのエレメントが8から128に増加
- 波形容量の拡大
- ハンブルク・スタインウェイの波形を搭載
- 処理能力や音質の底上げ
- プラグイン化(MONTAGE M購入者のみ無料で使える)
- 値上げ
※MONTAGEユーザ(私)から見た解説
UIに関しては、ポータル的な画面を作成することで音作りパラメータへのアクセスを容易にしたアイディアがよい。これは他メーカーも真似して欲しい。後述するがエレメント増加も操作性向上に寄与している。
AN-Xはあまり好みのサウンドではないが、バーチャルアナログで16ボイスは異例。処理能力の高さが伺える。
エレメント増大の影響は非常に大きい。たとえば現行機だとアコピ音色は4つものパート作られているが、ベロシティ違いの波形を組み込むのに1パートあたり8エレメントしか使えない制約が原因。そのためエディットしようとすると4つのパートを個別に調整することになり非常に面倒。ところがMONTAGE Mだと20段階程度のペロシティエレメントが1つのパートにまとめられるため圧倒的に操作性が良くなる。
波形容量の増大はすさまじい。おそらく64bit CPUになっていると思われる。
スタインウェイの波形を搭載するのはヤマハのシンセやデジタルピアノでは初のケースではなかろうか。
処理能力に関してはMONTAGEで見られた画面遷移のもたつきが皆無なことと、音の立ち上がりが非常に速いなどの影響がある。
改良機なのに値上げなのが残念だが、プラグインソフトの開発に莫大な人件費が必要なので仕方ないか、という感じ。プラグインソフト込みの価格と考えましょう。