転職しましたの巻

実は11月から新しい会社で働いています。IT系企業の社内情報システム部門でヘルプデスクの仕事をするはずでした。

ただ自分の過去経歴があまりにも豊富で、ありていに言うと【ベテランのシステムおじさん】なので、ヘルプデスクといっても基幹システムの変更依頼の一次請けを担当することになりました。

一次請けの主な任務は以下のとおりです。

  1. 変更依頼の裏にある本当に必要なものを探り出す
  2. 本当に必要なものを得るためにシステム変更が必要なのか再検討する
  3. その上で変更依頼をより適切な形に修正する
  4. システム変更が必要であれば仕様まで作成した上で開発部隊を回す

こういうシナリオはシステム開発の基本だと思うんですけど、IT企業なので「開発ツールは使えるけどユーザ要件のことはちょっと苦手」という人が多く、1~3の検討がなされないまま開発に入って無駄な工数を消費したり、依頼案件が放置されてしまうなど問題もあったようです。

あと外から入った私から見ても、明らかに運用工数が多すぎるなど課題が山積していますね。運用品質自体は非常に高いのです。ですが技術力のある人が運用に消費される状況は、俗に言われる生産性の悪いIT現場そのものだと感じます。真面目に頑張っているのはわかりますけど、高度なスキルが身につくわけでもないので、将来に不安を抱いて転職する人が出る可能性もあります。

ということで、私の真の役割は、その生産性を上げることと把握しました。

現状、1~4を私を含む少数のベテランで担当していて、かなりスムーズに案件を片付けられています。ただこのやり方だと若手が育たないので、若手を入れてOJTのような形でスキルを上げてやれればいいなと思ってます。ユーザ要件の検討不足の影響で、テストシナリオの作り方が甘いケースをよく見ます。その結果バグを出したりデグレっているので、そこから鍛えてます。