ヘッドフォンを変えて作業が捗ったの巻

以前使ってたやつ:SONY MDR-F1
最近使ってるやつ:SONY MDR-CD900ST
F1はオープンエアー型なので来客ピンポンを聞き逃さないですむ&イヤーパッドがモフモフできもちいいです。でかいけどとても軽いのです。長時間使っても疲れないから、DTMでデータいじって試行錯誤してるときにこいつを使ってました。でも音はイマイチで、こいつでミックスはできずテンモニ聞きながらやってたんですがー、音の鮮度という点で問題があって。SC−88ごときで鮮度がどうのこうのいうのもおかしいですけど。
あるときF1が血まみれになってしまったので(鼻血ブーが続いた時期があった⇒最終的に入院ヤバスギw)、右に倣えがいやでずっと黙殺していたCD900STを去年買いました。最初は世間の評判どおりのキツイ音だな〜と思ってましたが、エージングが進んだ最近では、くそー最初からこれにしておけばよかった、と思ってます。使えないはずだったSC−88のヘッドフォン出力の音が十分使用に耐えることがわかりました。ずっとSC−88のヘッドフォン出力がクソだと思ってたんだけど、どうやらF1に問題があったことでほぼ確定。F1はCD900STより感度が6dbも低くこれが原因っぽいです。インピーダンス的にはF1のほうが鳴りやすそうなもんだけど、ステマで有名な価格コムを見ても「聞き疲れしないけどパワー感に乏しい」みたいな感想があってなるほどガッテンガッテン。
CD900STで聞いている音はCD−DAに焼いたデータをオーディオセットで再生した音とほとんど変わりません。このヘッドフォンは痛い音は痛いまま鳴りますし、ちょっとでもピークアウトするとクリティカルにわかるし、波形を壊したときのプチノイズも容赦なく聞こえます。なので、モニターとしても一流ですがこれひとつで最終バランスのチェックまでできます。いままでのように「スピーカーで鳴らしたときを想定して」とか「クソ安いヘッドフォンで聴く人もいるだろうからバランスに気をつけて」とか、妙なことを気にする必要がなくなりとても作業が捗っています。精神的にすごくラク。もっと早く買えばよかった。去年の買い物では最高の当たりです。

ちなみにこのヘッドフォンでルイ・ロルティのショパンエチュード新旧を聴くと、ピアノメーカーの違いがまるわかりです。
旧盤のアマゾンリンク:これも超名盤です。最近改めて聴いてるんだけど、冗談抜きで「これ以上なにが必要なんだろう?」ってかんじ。すばらしい。1曲ごとに感嘆のため息をつきっぱなし。でもロルティ先生的にはなにか必要だったのよね。それは新盤を聴くとその「なにか」がどういうものなのか、わかります。旧盤はHMVなど国内業者から買うと高いので(2500円以上)アマゾンで買うのが吉です。円高ってステキ。