シン・エヴァンゲリオン劇場版:||の 公開日予想と貞本エヴァ愛蔵版表紙についての巻

シンエヴァ公開日が3月8日に決まりましたが、3月20日という予想がなされていたので、そのことについて下記にまとめておきます。

 

延期のまま公開日検討中のシンエヴァですが、現段階(2月26日午後5時)では3月20日(土曜)の公開が濃厚です。次点が3月27日です。熱心なエヴァファンならこの日程は割と容易に予想がつくと思いますが、意外と予想できていない人がいるので書いておきます。

<3月20日の理由>
現在、新世紀エヴァンゲリオンの漫画の愛蔵版(以下、貞本エヴァ愛蔵版と書きます)が3巻まで発売されていますが、4巻以降はシン・エヴァンゲリオンの公開再延期と同時に延期されました。この4巻と5巻が、3月26日(金)に発売されることになっています。貞本エヴァ愛蔵版の刊行とシンエヴァの公開は基本的に同時進行なので、シンエヴァも同時期に公開することが決まっていて、調整が続いていると考えられます。
そもそも貞本エヴァ愛蔵版は2020年6月26日から刊行予定でしたが、シンエヴァの公開が延期されたのと同時に刊行も延期になったのです。そして今年になって再びシンエヴァは公開延期となりましたが、貞本エヴァ愛蔵版は1~3巻だけ1月26日に刊行されました。
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<なぜ4・5巻の発売を延期したのか?>
ここからこの日記のタイトルの話になりますが、貞本エヴァ愛蔵版の表紙は描き下ろしで、上記の画像のように既発売の3巻までと6巻のイラストは明らかになっています。
表紙にはエヴァパイロットが描かれていますので、未公開の巻においてもエヴァパイロットが描かれると推測されます。
もう一つ、この表紙の絵に描かれた人物は、貞本エヴァの登場人物ではないかもしれないということがあります。シンジが手にしているのはおそらくS-DATですが、貞本エヴァのシンジはS-DATを持っていないので、ここで描かれるシンジはアニメ版準拠ということになります。

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そのため、表紙が未公開の4・5・7巻に登場するキャラクターは貞本エヴァに限定されず、TVアニメおよび新劇場版でエヴァに搭乗した人になる可能性が高いということです。シンジ、レイ、アスカ、カヲル以外でエヴァに乗った人は、トウジとマリです。トウジはおそらく4巻か5巻で、マリは「夏色のエデン」が収録されるであろう7巻になりそうな気がします。残り1つは誰か。可能性があるのはシン・エヴァンゲリオンエヴァンゲリオン第13号機に搭乗する人でしょう*1。そのために、シンエヴァが公開されるまで4巻と5巻の表紙は公開されないのだと推測します。

そしてこのS-DATは下記ツイートの写真と酷似しているのです。

これをツイートしたのはシンエヴァ副監督の谷田部透湖さんですが、劇中で何度も登場したS-DATがエヴァという作品を象徴するものであることを改めて示したと思います。

まあそんなわけで、貞本エヴァ愛蔵版の刊行スケジュールからシン・エヴァンゲリオンの公開日の予想ができました、という話でした。

なおシンエヴァで第13号機に搭乗するのは、ゲンドウもしくはカヲルのクローンの最後の1人(まさに最後のシ者)、大穴でゲンドウ+ユイのダブルエントリーだと思います。本予告を見ると初号機は戦わずに防御に徹しているので、この人たち以外は考えにくいです。ゲンドウとユイの計画通りに第3新東京市を含む地球の環境が復興したあとで「父(もしくは第一使徒)である私を倒して新たな未来を作るのだ!」とばかりに初号機vs.第13号機による熱血ロボット対戦が始まるのです。ゲンドウ+ユイだとすると「父にありがとう、母にさようなら」(物理で)ということになりますね。

ところで、シンエヴァ延期とともに発売延期になったアイテムは他にもあります。
シンエヴァのサントラと、One Last Kissと、EM20関係のサントラを集めたEVANGELION INFINITYです。INFINITYが発売延期になったとことでシンエヴァにEM20の新バージョンが使われる可能性がぐっと高まりました。どんな場面で使われるのか楽しみですね。

*1:Mark.10も登場しますがおそらく綾波ーズもしくはカヲルのクローンが搭乗

鬼滅の刃 無限列車編 ラストシーンのBGMを演奏してみた

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鬼滅の刃 無限列車編のラストシーンの劇伴を演奏してみました。
合唱の歌詞はカトリックのレクイエムから抜粋しています。

冒頭からの1分間に苦労しました。この部分は伊之助が叫んでいて音楽がよく聞こえないので、ほとんど勝手に作ってしまいました。9小節目からの旋律は当初はファゴットに演奏させていましたが、いまひとつ音が前に出てこないのでイングリッシュホルンコールアングレ)に変更したところ、うまくハマってくれました。でもビブラートのかけかたがわからなかったので、ピッチベンド情報にサイン波を描いて音程を揺らしています。かなり強引なやり方ですけどいい感じになったので結果オーライ(笑)。

合唱はHollywood Chorusです*1。この音源は今までも使っていましたが、Word Builderという機能があって歌詞を歌わせることができます。発音記号の単位でこまかくタイミングを調整できるので、母音と子音のニュアンスを個別に変えることもできますし、初音ミクより高機能ではないかと思います。ただWord BuilderはCPU負荷が高く、バッファを大増量する必要がありました。かなりクオリティ高く歌わせることができるのにあまり使われていないのはこのCPU負荷にも原因があると思います。

*1:最後の少年合唱だけINTEGRA-7

劇場版鬼滅の刃 無限列車編逃げる猗窩座に向かって炭治郎が叫んだ場面のBGMを演奏してUPしましたの巻

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後半が炭治郎の歌なので、前半だけ聞き取ればなんとかなる!と思ってがんばって聞き取って、聞き取れなかった部分は適当に補完して仕上げました。いままで耳コピしてきた曲は上モノはだいたい聞き取れていたのですが、今回はストリングスがほとんど聞き取れなかったのでオリジナルのアレンジになっています。炭治郎の歌は音源があって、そこでもストリングスが使われているんですがコードやフレーズがどうも気に入らなかったので参考にするだけにしました。

打ち込みを始めたときは思い入れが強すぎて、いっぱい溜めたり急にリタルダンドしていたのですが、それは違うなと思ってあまり激しいテンポ変化はしないようにしています。

※使用音源
・ストリングス:Vienna SYNCHRON Strings pro
金管:Cinematic Studio Brass、Vienna SYNCHRON'zed edition(トロンボーン
木管、ハープ:Vienna Instruments Woodwinds
・打楽器:Spitfire Hans Zimmer Percuttion Pro、Vienna SYNCHRON'zed edition
・ボイス:Roland INTEGRA-7
・空間系:Vienna MIR(初使用)、Exponential Audio R4

SYNCHRON Strings pro もだいぶ慣れてきました。音符の前後関係を把握して立ち上がり速度が変化する具合を調整したり、駆け上がりフレーズにはAgile Legatoという特別なパッチを使うとか、いろいろ技を身に着けました。サウンドのレンジが広くて高域がよく伸びていて気持ちが良いので、今後のメインの弦楽器はこれにしようと思います。Cinematic Studio Stringsは高域が出ないので、ベールがかかったようなサウンドになってしまいますね。

あとボイス(ボーカル)は結局INTEGRA-7でした。以前から鬼滅のボーカルはこれが合うだろうなとは思っていたんですけど、一個だけハード音源が入るのが面倒で逃げてました。今回も適当な音で済ませようと思ってましたが、かなりがんばってオケを作ってしまったので、もう逃げられませんでしたw

鬼滅の刃 無限列車編より猗窩座(あかざ)vs.煉獄さん戦闘シーン最終局面のBGMを演奏してUPしましたの巻

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またまた劇場版鬼滅の刃無限列車編の劇伴です。
なかなか音楽が聞き取れなかった場面でしたが、基本的にアレンジのパターンがこれしかない(三連符の弦、パーカションドカドカが基本)ということに気づいたら聞き取れるようになりました。ただ中間部の猗窩座を表しているメロディはほとんど聞こえなかったのでほぼ捏造です。

楽器関係は前回UPした【夢の中で流れる竈門炭治郎のうた】の後半に登場したオーケストラのセットを使いまわしています。その点では録音の準備は容易でしたが、太鼓がかなりうるさくて、音量バランスの調整に苦労しました。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 3.333 を見てきましたの巻

映像の解像度が上がっているのに、シーンによってアナログっぽいボケ感が強調されたり、パートごとに色温度が異なるようなおもしろいグレーディングとか、セリフが微妙に違うなど、ディテールを徹底的にブラッシュアップしていたのが印象的でした。セリフの変更はストーリーの根幹とはおそらく関係の無いもので、微妙な言い方を変えているかんじです。

※変更例
・モードチェンジ!コード トリプルセブン!!→ 裏コード・スリーセブン!
・ミサトのサングラスの色が薄いカットがある。
・カヲル君が修理したSDATから音が漏れ聞こえるカットあり
・第13号機の疑似シン化形態以降(白くなっていくやつ)の肩の形状と色が変わった(紫色になった)
・次回予告は本予告とも異なる新規カットが中心になっており、いずれもシン・エヴァンゲリオン本編からのものと思われます。この内容は・・・

 

 

 

 

 

(ネタバレ防止のためスペースをあけます)

 

 

 

 

 

1.エヴァ新劇場版:破で第10使徒戦においてシンジがネルフに戻ってきてゲンドウと対峙したシーンと同じカットがありました。このシーンの重要なポイントは、序や破と同じ初号機のケージ内だということです。ネルフが復旧した?

2.初号機が出ます。

3.シンジは初号機のプラグスーツを着ています。

4.大量の白いエヴァ(そこにかぶる「さらば、すべてのエヴァンゲリオン」)

 

鬼滅の刃 無限列車編 夢の中の竈門炭治郎のうた/羽生結弦選手のエキシビジョン「春よ、来い」の2曲を演奏してUPしましたの巻

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この曲は昨年末からスコアを書いていました。「竈門炭治郎のうた」のメロディは当然知っていたので、コーラスとオーケストラが入る部分をなんとなく作りました。リズムは水戸黄門っぽくなってしまいました(笑)ソフト音源でのオーケストラ演奏もだいぶ慣れてきましたし、記憶だよりの捏造の割に完成度が高くなってよかったです。

※使用音源
・ストリングス:Vienna SYNCHRON Strings pro
金管:Cinematic Studio Brass、Vienna SYNCHRON'zed edition(トロンボーンのみ)
木管:Vienna Instruments Woodwinds
・打楽器:Spitfire Hans Zimmer Percuttion Pro、Vienna SYNCHRON'zed edition
・ピアノ:Ivory II American D
・空間系:Vienna MIR(初使用)、C2-B2

トロンボーンは、Cinematic Studio Brassだと高いDの音が出なかったのでViennaを使いました。Viennaは他のメーカーより発音域が広いことが多いので助かります。

 

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全日本での圧巻の演技(特にフリー)に続いてのメダリスト・オン・アイスでの「春よ

、来い」にやられました。表現者として一段と円熟を感じさせる素晴らしいエキシビションでした。旋律と伴奏が一体化したピアノアレンジも素晴らしくて、とても弾いてみたくなったので耳コピして録音しました。

※使用楽器
・ピアノ:Ivory II American D
・リバーブ:LX480L
・その他エフェクト:iZotope Neutron 3 Adv. 、Ozone 9 Adv.

最後になりましたが、今年もよろしくおねがいします。

劇場版 鬼滅の刃 無限列車編のアバンタイトル曲を演奏してUPしましたの巻

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鬼滅無限列車編のアバンタイトルの曲は「炎」のアレンジだということは誰でもわかると思いますが、映画を見ながら劇伴を耳コピするのは至難の業でした。しかし、鬼滅の刃オーケストラコンサート~鬼滅の宴~のアンコールでこのアバン曲が演奏されたので、これ幸いと採譜して演奏しました。

この程度の長さの曲であれば、主要な音を拾うこと自体は全然難しくないです(さすがに慣れました)。しかし演奏表現がとても大事で、なにしろ映画を見た人はみんな知っている曲なのですから、フレージングやデュナーミク(強弱変化)まで丹念に聞き取って、できるだけ詳細に採譜しました。そのスコアを元に、自分が指揮者になったつもりでDTMでオーケストラを演奏させるという行為にチャレンジしました。パーカッションが8種類もあって空間処理などが大変でしたが、想定したよりうまくできたと思ってます。

弦楽器群のクレシェンドやディミヌエンドのタイミングを合わせるのが難しかったのですが、やりたい演奏のイメージが固まっていなかったのが最大の原因で、いろいろ試行錯誤したので時間がかかりました。具体的な音が頭の中で鳴っていないとだめですね。

 

※使用した音源など

・弦楽器:Cinematic Studio Strings
金管楽器:Cinematic Studio Brass
木管楽器:VSL Woodwinds
・打楽器:Hans Zimmer Percusstion Pro(ティンパニ、大太鼓、スネア)、VSL Syhcnron'ized Special Edition(グロッケン、シンバル、ウインドチャイム)、Toontrack Superior Drum 3(カバサ)、EW QLSO(鈴)
・エフェクト:2CAudio B2(空間系)、iZotope Neutron 3(EQ)
・マスタリング:iZotope Ozone 9 Adv.
DAWMOTU DP 10

※ポイント
オーケストラの後ろの方にある楽器は、奥の方で鳴っているようにサウンドメイクしています。Hans Zimmer Percusstion Proのようなマイクを選べる音源だと距離感の演出は容易です。VSL Woodwindsはオンマイクで残響のないサウンドなので、EQでハイをカットした上でVienna Instruments付属のエフェクト(リバーブ)で奥行きを与えています。

※今後の課題とか
Cinematic Studioシリーズはベロシティでアタック速度やレガートのニュアンスが変化するんですけど(ベロシティスイッチといいます)、段階的変化なのでどの程度のベロシティ値でスイッチするのか探りつつやっていて時間を要しました。ちゃんと調べましょう。

B2はとても重いプラグインです。でも アンビエンスがすごくリアルなので気に入りました。VEPでインスタンス金管木管・弦・打楽器の4グループに分けているんですが、木管以外の3つのインスタンスに1つずつB2を入れてしまったのでかなりCPUを食ってしまいました。インスタンスのバスをまとめる方法を検討しましょう。