このタイトルを見てラフノールの鏡を想像した人は私と同類(笑)。
http://www.jaea.go.jp/02/press2007/p07091801/index.html
- 相対性理論により、光速は常に一定。
- そのため、運動している物体から発する電磁波の速度も変わらない。そのかわりに、光速に近い速度で運動する物体は相対的に時間の進み方が遅くなる。
- ゆえに、光速近いスピードで動く鏡が光を反射したら、反射光は時間的に圧縮されてしまう。つまり、電磁波の波長が短くなる(青方偏移みたいなイメージ)。
- 問題は「高速で動く鏡」をどうやって作るのか?
- プラズマで作ったほぼ光速で進行する鏡=光速飛翔鏡(このネーミングがSFっぽくていいですね)を使ったら、うまくできちゃったっぽい。
こんなところかと。
そこそこのエネルギーの入射光をこの鏡に反射させることで、強力に集光増幅できるのがポイントらしいです。理論的には電子+陽電子の対生成を行わせるくらいに集光できるということです。今回は発光時間70フェムト秒しか発光してないため、微小領域への適用になりそうですね。仕組みを巨大化させたら強力なレーザー兵器になりそうな気もしますが、それだけの鏡を加速するためにものすごい設備と電力が必要なので割に合わなさそうな予感です。