いままでテレビ代わりに使ってたプロジェクターが壊れたので、観念してテレビを買いました*1。最新のテレビでHDMIで外部機器を勝手に認識してくれるのですが、いろいろ問題がありました。半日くらい試行錯誤してなんとか解決した上に、デジタル放送音声を外部出力できたので備忘録として残しておきます。
- テレビ:SONY KJ65-9000F
- AVアンプ:Nu Force AVP-18
- 機器接続図(GoogleアプリのDraw.ioで描いた。便利)
①:映像+音声(音声のみ双方向)
②:映像
③:音声(デジタル)
④:音声(アナログ)
※ARC:Audio Return Channel 詳しくは下記参照
1.唯我独尊なテレビ:まずは①②④を接続
ソニー9000FはAVアンプの電源がONになっていると外部オーディオ出力があると判断して、ARCモードに切り替わってテレビ本体のスピーカーが自動的にOFFになります。マニュアルで音声をテレビ側に戻せるんですが、3秒くらいで勝手にARCに切り替わって「ARC対応の3番のHDMI端子を使え」というメッセージが出ます。この動作をストップする方法を検索したのですが情報が見つかりません。
テレビ番組を見るのにわざわざAVアンプを使いたくなかったので、3番以外の端子を使ってみたもののこの現象が止まらず、止め方もわからないので観念してテレビとAVアンプをHDMI ARC端子同士で接続したところ、テレビ音声が④のアナログ音声に出力されました。というわけで、テレビで音声を聞きたかったらAVアンプの電源をOFFにするしかありませんので、ちょっと面倒ですね。
ARCは機器のコントロールも自動で連携するので、先に書いたようにAVアンプONの状態でテレビのスイッチを入れるとテレビからAVアンプをARC受信モードに変更する信号が送信されます。しかもこの状態でレコーダーの再生を始めると、テレビは自動的に外部入力に切り替わります。わざわざテレビ側のリモコンで入力ソースを変更する必要がありません。近年のソニー製AVアンプ+レコーダーだと自動的に切り替わるとテレビのマニュアルに書かれていますが、AVP-18+他社製レコーダー*2でも動作するとは思いませんでした。
2.しかしレコーダー映像&音声が不安定に:③を追加
ARCを使うとテレビとAVアンプが頻繁に通信するようで、それにAVアンプが反応してレコーダー再生の映像や音声が切れるようになってしまいました。特に音声が頻繁に切れるので改善したくなり、たまたま持っていた光ケーブルでレコーダーの音声出力をAVアンプにOptical(光)接続したところ、音も映像も切れなくなりました。副次効果として音質もぐんと向上しました。やはりなんでもかんでもHDMIケーブル1本で済ませないほうがいいようです。
3.今後の展開(特になし)
HDMIケーブル1本でテレビ音声を外部出力できるARCはとても便利ですが、HDMIより光のほうが音質がよいことがわかったので、テレビからも光で音声を出せばいいはずです。しかし、そもそもシンカリオン以外はリアルタイムでテレビ放送を見ないですし、BDレコーダーのチューナーで見れば光出力になるので、現状のままでいいと判断しました。自分が使っているBDレコーダーは3チューナーなので、2番組までなら録画中でもレコーダーのチューナーでテレビ視聴できるんです*3。
AVP-18はUIに難があって設定がけっこう難しくいつも悩んでいましたが、今回のゴタゴタでようやく慣れました。また音声独立デジタル入力の音質がいいというレビューを多く見ましたが、それを実際に体感することができました。ネットにも情報が少ない製品で、日本のユーザーも少なさそうですけど、数少ない薄型のAVプリアンプなのでぜひとも後継製品が出てほしいと願います。そもそもAVプリというカテゴリの製品自体が少なくて、ピュアオーディオにも耐えうるレベルの製品が少ないのでメーカーさんには頑張っていただきたいと思います。