自分にとってはブラームス弾きという認識のハフさん渾身のブラームス後期ピアノ曲集です。悪いはずがありません。
ハフさんはイギリス出身ですが、現在はオーストリア在住で二重国籍ということで、そのへんのゲルマン系より遥かにドイツっぽい解釈を披露する一方で、音色の作り方はフランス的な優美さもあります。達観しているけれども、決して諦めの境地ではない音楽になっていると感じました。
op.116 ~ op.119 の4作品が全部聞ける点でもありがたく、末永い愛聴盤になりそうです。
内田&テイトによるモーツァルトのピアノ協奏曲は、もうド定番ですね。自宅勤務(テレワーク)になって流しっぱなしにするCDとして真っ先に選んだのが、このシリーズでした。このコンビの演奏は昔はあまり好きではなかったのに、改めて聞いてみるとかなり良かったです。自分の好みが変わったというより、聞き方が変わったのだと思いました。これは中古屋で安く購入したボックスでしたが、傷がついていて最後まで再生できない盤があったのでそれだけ買い直そうかと思ってます(笑)
内田さんの次に聞き始めたのが樫本大進さんのベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集。ピアノはコンスタンチン・リフシッツです。まだ1~3番しか聞いていませんが、ストレートかつみずみずしい演奏でとても気に入りました。
独墺系の作曲家ばかりになってしまいましたが、今後しばらくテレワークが続くのでショスタコーヴィチの交響曲&弦楽四重奏曲マラソンとかやっちゃおうと思ってます。