クリストフ・エッシェンバッハ指揮 ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団@サントリーホールの巻

プログラム

シューマン ヴァイオリン協奏曲(ヴァイオリン:五嶋みどり
 アンコール:バッハ 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ2番フーガ

ブラームス 交響曲第4番
 アンコール:ブラームス ハンガリー舞曲1番、5番

五嶋みどりさんは圧巻のひとこと。残響が濃厚なサントリーホールの音響を熟知して、楽器の余韻を存分に活かした演奏はさすがでした。

エッシェンバッハ氏は20年ほど前に聞いていますが相変わらずエネルギッシュでお元気そうでした。ブラームス交響曲は見通しが非常によい上に、ダレそうな第2楽章は緊張感が高く、勢いだけで流れそうな第3楽章は丁寧、そして第4楽章は尻上がりに盛り上がるというかんじで大いに感銘を受けました。第4楽章で第1楽章の主題が出てくるところなどディテールを実に印象的に、しかしわざとらしくなく聞かせてくれたのは思わず唸りました。