スタインウェイのグランドピアノがやってきたの巻(その3)~黒鍵の間が弾きやすい件

よくスタインウェイは弾きやすいピアノだと言われますが、3~4か月前に各社のピアノを試弾した結果では最も弾きやすいのは自分的にはヤマハのグランドピアノでした。そんな自分でもこれだけではスタインウェイが優れていると思ったのが【黒鍵の弾きやすさと、黒鍵と黒鍵の間にある白鍵の弾きやすさ】です。その要因は黒鍵の形状と、黒鍵同士の間隔の広さにあります。

1.黒鍵の形状

スタインウエイの黒鍵はヤマハなどより幅が若干狭いです。しかし面取りがシャープな上に、断面が台形ではなく限りなく長方形に近いのでヤマハよりむしろ広く感じます。実際、黒鍵を弾こうとして届かなかったり滑ってミスする割合が圧倒的に減りました。

2.黒鍵の間隔

黒鍵と黒鍵の間にある白鍵の奥の方は細くなります。ピアノでは黒鍵に挟まれるのは1オクターブに3箇所ありますが、その幅は同じではありません。とくにソとラの鍵盤の奥はかなり狭いです。この狭いところを狙って打鍵するのがなかなか難しいのです。

スタインウエイは黒鍵が細い上に断面形状が長方形に近いため、黒鍵に挟まれた白鍵の細い部分がヤマハなどより広くなります。ヤマハより広いといってもその差は1mmに満たないほどですが、それだけでもかなり弾きやすいと感じます。とりわけロ短調変ロ短調和声的短音階が圧倒的にスムーズに弾けるのでストレスがありません。