ババーンと推参!バーンブレイバーン/双炎の肖像の巻

TVアニメ「勇気爆発バーンブレイバーン」 ババーンと推参!バーンブレイバーン/双炎の肖像 - EP - ブレイバーン(CV.鈴村健一)/イサミ・アオ(CV.鈴木崚汰)/ルイス・スミス(CV.阿座上洋平)のアルバム  - Apple Music

ブレイバーンのOP/EDのCDです。ヨドバシ.comで予約して無事フラゲしました。

音楽マニア的にはいろいろ気になるところがあったのですが、結論からいうと、予算をかけてない制作ということがわかりました。大張監督がCygamesがかなり予算を出してくれたというような話をしていたので多少の期待はあったので少々残念です。

具体的にどのあたりが低予算か(というかセコい)というと、

金管楽器がトランペット、トロンボーン2本ずつ。ホルンがないのは低予算ならでは。
・コーラスがたった2人(!)
・ストリングス(弦一徹ストリングス)はヴァイオリンだけ多そう。

気になる人はこのあたりの情報をインプットした上で聞いてみましょう。

なお楽曲自体は、とにかくフルで聞け!以上です。

アレンジはシンセサイザーが存在しなかった時代の戦隊ものオマージュということが大きな特徴になっています。上モノはストリングスが中心になります。ホルンが無いので、よくわからない音(後述)が中域で鳴ってます。またロック方向にならないようにギターは控えめです。


1.ババーンと推参!バーンブレイバーン

イントロのシ・ミ・ラ・レと上がるストリングスからヴァイオリン8人が確定します。(4人で2回演奏した可能性もあり)。いずれにしても、けっこうな大編成です。ドンドコ鳴ってるパーカッションは私も使ってるプラグイン音源だと思います。ブラスアレンジは振り切り&割り切っていて、トランペット2声、トロンボーン2声をオクターブ配置で単純化することで、スピード感を出しています。

そしてバーンバーンババーンブレイバーン!のあとのインスト部分がすごく重要です。ここでチェロとヴィオラの刻みが聞こえます。ヴィオラが聞こえるのは珍しい。またトランペットがH音まで到達します。ボーカルの鈴村さんブレイバーンの意見でキーを下げたそうですが、これ以上キーが高いとトランペットがかなり大変になりますので、ナイス判断だと思います。

Aメロに入るとエレキギターの刻みが入ります。さらに薄いエレピらしき楽器がギターのコードをなぞります。これがよくわからない音その1です。このコードのあるなしでAメロの哀愁感が段違いです(これがあるから2コーラス目が泣ける)。合いの手のコーラスやボイスは2x2でエフェクトをうまくつかってその2倍の人数くらいに聞かせています。
Bメロはブラスがあからさまにコードを吹きます。
サビは右チャンネルにウ~ウ~ウ~という2声の謎の音が入ります。これがよくわからない音2です(たぶんプラグインシンセのチェロと、生のチェロ)。ここでヴァイオリンは高音で対旋律を弾いていて、ブラスは合いの手に忙しいのでコード感が希薄になります。普通ならホルンがファーファー吹くところをよくわからない音で代用した形になります。

短い間奏を挟んですぐ2コーラスに入るのは最高です。
2コーラスの歌詞は深読みできるのでぜひ聞いて下さい。
2コーラス後に泣かせるトランペットのソロが入ります。これもキーを下げなかったら(以下略)

最後はフェードアウトでなくヴィシィッ!と終わります。

 

2.双炎の肖像

エンディングの映像がアレでコレなのでイロモノに思われていますが、フルで聞くとメチャクチャ泣ける名曲です。これ最終回に流れたらやばい。

(このEDは作画も撮影技術も本当にすごいです)

まずイントロは、チェロのギコギコ音がすごいですw
この曲は全体的に弦が厚くて、Aメロもチェロがかなり歌います。ブリッジ的なBメロでエレキギターが入るのが面白いです(まともなエレキギターはこれだけ)。サビはコーラスをメロディより下の音程で付けて厚みを増しています。間奏でやっと金管が入ります。
2コーラス目はAメロのあとでウテナ絶対運命黙示録みたいな展開が入ってからサビになります。
そのままCメロに突入して(ここが泣ける)、落ちサビ(もっと泣ける)からのラスサビ、という王道のバラード形式で幕を閉じます。

歌の分担は歌詞カードに書いてありますが、一貫してルイスが先行してイサミが追っかける形になっています。必見ですね。

 

ブレイバーンはヤマトよ永遠にREBEL3199までの暇つぶしちょうどいいと思っていたのですが、予想以上にドハマリしてしまい自分でも困惑していますw