ショパンのバラードを弾いてみるの巻

ベートーヴェンソナタが予想以上に順調に弾けるので、合間に難しい曲の譜読みをしようと思って今週はショパンのバラードをいろいろやっています。自分で思った以上に弾けたり、その逆に苦労したりいろいろあるのでちょっとメモメモ。実はツェルニー30番とソナチネからピアノレッスンを再開した時の目標が「10年後にショパンのバラードが弾けるようになる」でした。今年でちょうど10年になりますが、なんとか、かろうじて目標達成してるっぽいです。よかったです。

バラード1番

この曲のコーダってなんとかなりませんかね?(苦笑)右手が高いほうでチャカチャカやりながら*1左手が跳躍って、目線の持って行くタイミングが遅くなったら即止まります。あと10度差スケールもなんとかして。それと展開部のワルツ調パートが意外と音楽的密度が低くつまんねーくせに弾きにくい。この3点以外はほとんど問題ないのに、あまりにも練習が面倒で弾く気力が沸きません。エチュードと思って練習しようかしら。

バラード2番

この曲、構成的に単純でわかりやすい。ただピアノ書法面でもバリエーションに乏しく、コーダなんか延々重音トレモロの練習曲みたいで弾きにくい。投げやりに第二主題を弾くとすぐ「ガチャガチャガチャ!」って言い出すので、神経をつかう。4曲のバラードの中でこの曲だけ質が落ちるとおもいます。

バラード3番

唯一の長調のバラード。展開部で手の伸縮が激しいパッセージが多く、難しい。曲想展開がドラマティックなので演奏表現の勉強にはなりますが、やはり自分的にはもう少しシリアスな音楽の方が好み。ピアノ書法はすばらしく、どこを弾いても演奏効果が高いです。さすがショパン先生。

バラード4番

実はノクターン2番の最終発展形で、主題とその変奏+コーダから成り立つ。毎日通して2回くらい弾いているのですが、意外と弾ける!この曲をさほど苦労しないで弾けるなんてウソみたい。夢みたい。速いパッセージが無いんですよね。だから片手ではもう全然問題なくインテンポでサラサラ弾けてしまい、自分で驚いてしまいました。減7の連発で緊張感を高めたり(バッハ流)、経過和音の構成音選択の的確さなど、譜読みしていて「あらすごい」「わあさすが」と改めて感じさせてくれます。主題が超有名ですが、コデッタや経過部分などつなぎパッセージが絶妙です。難しいのはコーダ前の和音連打。全然覚えられないんです(汗)。
結論的には、今後の予定としては月光ソナタ、バラード1番、バラード4番で。ショパンエチュードop.10-4とか前奏曲8・16・24番みたいなきちんと速く弾く練習すれって話もあるんですがそれはまたおいおいと。あとツェルニー50番をやろうか思案中。実は40番をやりなおそうとしていたのですが、あまりにも簡単で効果なさげだったのです。そろそろ年齢的にメカニックを見直す最後のチャンスかも・・・という思いもあって、悩んでます。手をつけたまま放置してるラヴェルソナチネや水の戯れをちゃんとさらえばツェルニー50番なんかやらなくていいだろって話もあるんですが。

*1:これが超絶弾きにくいんですけど。