ピアノ運送の人たちが搬入してくれました。カワイをメインになさっているそうですが、CA95/65を入れるご家庭はとても少なく、CNシリーズが圧倒的とのこと。そりゃそうだろう。
ということで、しばらく弾いてみた感想を適当に列挙します。
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- 音色がいろいろありますが、それに合った適切な弾き方をすると、思うように鳴ってくれます。つまり、適切に弾かないとダメ。
- 試弾したときは「適当に弾いてもいい音で鳴るな」と思いましたが、やはりタッチに対する反応が鋭敏で、つぶが揃わないとかなりみっともない演奏になります。なので、このピアノで基礎練習をすることもできそうです。
- ハープシコードの音色がよいです。ずっと頭の中だけで考えていた奏法(指ペダル)で平均律1番プレリュードなどを弾いたら、本当に思いどおりに鳴ってくれるので感激。ダンパーペダルを使ってズルしようという気を無くすリアルさがあります。でもハープシコード奏法で弾くには鍵盤が重すぎて。いやそこを練習しなさいとショパン先生はおっしゃっていらしたわけですが(笑)。
- アップライトピアノが本当にアップライトで笑えます。これはウケるので、試弾の際はぜひアップライトの音色を試してみてください。
- 打鍵音が意外と大きく、しかも生ピアノと同じような音がするので、生ピアノを弾いているという錯覚を受けます。
- 音の消し方を制御できます。鍵盤を離す速度と、ペダルを上げる速度を検出して、音が消えるニュアンスが変化します。ペダルをゆっくり上げたときの挙動はちょっと感動的。このピアノは、生ピアノほどではないにしても、ペダルの練習ができる電子ピアノだと思います。
- ダンパーは、半ペダルのコントロールが難しいんですが、その難しさがホンモノぽくていいです。ほんの少しだけ踏むニュアンスとか、深く踏んでおいて半分くらい戻すこととか、生ピアノと同じようなペダルテクニックが使えます。ペダル自体の質感も良いです。
- ちなみにペダルを踏み込む速度も検出していて、必要以上に速く踏み込むとペダルノイズが大きくなるようなセッティングも可能です。
- というわけで、音の消え際の再現度や余韻すごく良いです。自分は、タッチと余韻の美しさでこのピアノを選びました。
※写真には映っていませんが、ピアノのまわりじゅうガラクタだらけです。
※2:連れも「ピアノよりも、まわりの様子が知りたくなる写真」と言っておりましたw