Clavia Nord Piano 3を手放してNord Lead 4を買った件についての巻

とても良いシンセです。(結論)

MONTAGE 8の購入に伴ってNord Piano 3を手放したのでNordの音が恋しくなっていました。昨年の夏以降Nord Lead 4(NL4)の価格がNord A1並に下がったので、暮れにNord Lead 4を購入しました。

ずっと愛用しているヤマハreface CSがムーグっぽいサウンドを得意とするヴァーチャルアナログシンセなので、キラキラ系のハードシンセが欲しかったというのもあります。本当はVirus TI2 Polarにしたかったのですが、アマチュアが買うには高いし、古くてサポートも悪いので*1、信頼性の点でNordがいいだろうと判断しました。

Nord A1とNord Lead 4で選択を悩む人は多いようです。自分もだいぶ悩みました。
A1のほうが発売時期が新しく、DAW連携など今っぽい機能が多いです。パラメータに関しては両者は対照的で、NL4はノブが多くさまざまなパラメータを調整できるようになっていますが、A1はノブを必要最小限に減らすことで短時間で音作りができるようになっています。A1はオシレータも1つで、かなり特殊なものです(しかしこれが大変に評判が良い)。EGもA1はADSRではなく、ASRかADRです。ただしエフェクトだけはA1のほうがパラメータが多いです。NL4のエフェクトはリバーブしかないので、ディレイとかコーラスは外部で用意することになりますが、そういうときはリバーブは邪魔なのでオフにします。リバーブの存在意義がないですね(笑)

そんなNL4を選んだ最大の理由は、Prophet-5などの往年の2オシレータシンセの音作りのノウハウがそのまま使えるから、というところが大きいです。なおかつLFOが2つあって、音作りの自由度が高いのも見逃せない点でした。また同時発音数はA1のほうが多いですが、A1はオシレータのデチューンができないので、そのためにレイヤーすると発音数が半分になり、アドバンテージが消えます。

Nord Laedはいまのところこの4が最終モデルで、すでに製造中止のようです。後継品はA1かNord Wave 2です。Wave 2はNL4をさらに進化させてサンプリング音源をつけた全部入りモデルで、価格も高価です。

シンセ初心者にはreface CSかNord A1をおすすめしますが、凝ったことがやりたい人やProphetに憧れる人、あるいは2台目のシンセとしてNord Lead 4あるいはそれ以前のNLは悪くない選択だと思います。

*1:というかサポートが終了している模様。macOS Catalinaにも対応していない。