続・ピアノ部屋の湿度管理についての巻

harnoncourt.hatenablog.com

こちらの日記の続編です。

ピアノ部屋の湿度が上がるとアクションが重くなって音色が柔らかくなる現象を報告しましたが、その音色が好きなので常に湿度40%以上をキープしつつ、47~8%程度に上げては少し下げる、ということを繰り返して湿度変化の上ぶれに慣れさせたところ、50%近くなってもアクションが重くならず、柔らかい音から華やかな音までの幅が広がり、なおかつ演奏表現もやりやすくなってきました。

実はいままでさんざん音色や強弱のコントロールに苦労してきました。ちょっとしたタッチのバラツキが拡大されてしまうし、低音部がにごりがちでした。それで一生懸命タッチを揃える練習をしていました。湿度を上げることでピアノのほうからも歩み寄っていただいて、ようやくコントロールが効くようになってきました。ピアノを納入して半年と少しが経過して、スタインウェイの真価が見えてきた感じです。微妙なニュアンスの表現ができるようになったので気分が良いですね。なにしろいままで自分のピアノ演奏が下手すぎてピアノから叱られているように感じる日々で、地味につらかったです。ようやく『お前、相変わらず下手だけど想定の範囲内だからヨシ!』と言ってもらってる感じです(笑)

いままで湿度を40%程度にしていた理由は、東京近郊の多くのピアノ屋の温湿度管理が夏季は25℃/湿度50%、冬季は20~23℃/40%だったからです。ただ青山のスタインウェイ直営店は冬季の湿度設定が他の店よりも明らかに高かったです。かなり湿気を感じたのでおそらく50%設定だと思います。自分は寒冷地に住んでいるので、50%だと結露するかもしれないと考えて40%にしていましたが、結露しないことがわかったので50%でいくことにしました。

ちなみに気温20℃/湿度50%だと明らかに鍵盤が滑りにくくなります。ピアノを弾いているときに指先が乾燥して鍵盤がすべりやすい場合は湿度を少し上げるとよい、という気づきを得ました。