総集編アニメをみたのですが、省略が多くてイマイチよくわからなかったので、「原作ものは原作の方がおもしろい&きちんとしている」というお約束に則って原作漫画を読みました。以下、感想を箇条書きで。
第一部
- 一見するとリアルに描いているのですが、実はマンガだよというノリがよいです。ジャンプで連載していたんですよね。
- 所有権の移動を利用して死神をハメてライバルを倒すのはいいアイディア。でもあんなに簡単にハメられる死神は、かっこ悪い。*1
- Lのキャラ立ちが素晴らしい。第一部は総じて登場人物の描写バランスがよいと思います。
- 「だめだこいつ。早くなんとかしないと。」「本気で女を殴りたいと思ったのは生まれて初めてだ」など爆笑ものの名セリフ多数。*2
第二部
- 何はともあれ、いかんともしがたい。
- ニア、メロともそれなりにきちんと設定されていたとは思いますが、メロの登場シーンが少なく、描ききれていなかったのが惜しいです。ニアと比較して印象が薄くなってしまいました。
- リュークの存在感も薄くなってしまい、これまた残念。
- ジェバンニやりすぎ。漫画とはいえ、ご都合主義にもほどがある。
- 月が終始押されている印象。いろいろ制約があるから仕方ないにしろ、アンチヒーローとしてもっと見せ場がほしかったです。
全体的な感想
- 「使用上の注意」が次々追加されるのはいかがなものか。所有権がキーポイントになりますが、読者の年齢層を考慮すると理解できない子もいるのではないでしょうか。
- 夜神月って名前がなんとなく、犬神明(ウルフガイ)を連想させました。ほかにも平井和正テイストを感じさせる展開がチラホラ見られたように思います。
- 絵が上手いですね。フォルムの描き方にこだわりがあるらしく、例えば目玉をきちんと球体として描いているのが面白いです。*3