Windows PCを買ったの巻 - 初期トラブルと内部ストレージ増設について

買いました。HPのタワー型デスクトップです。
3月には届いていましたが、いろいろありまして、いまごろ記事にします。

新年セールでかなり安かったので詳細不明な部分には目をつぶって1月に注文したのですが、超人気製品で納品されたのが3月でした。
13世代のcore i5に心が動いていたのでいまさら消費電力が大きな12世代CPUを買うのは若干気が引けました。しかし「1~2世代前のそこそこ高性能なCPUを搭載したPC」コスパが良いのです。13世代core i5を使ったBTO PCよりRAMやグラボのグレードが1ランク高いにも関わらず、それより安価でした。
実は7年前に購入し、つい先日まで使用していたWindows 7 PCも購入時点で2世代前のCPUになっており格安ででした。

 

<初期トラブル>

初回起動時にWindows UpdateBIOSのアップデートが同時に動いてしまい、悪い予感を覚えつつ再起動したところ、Windows Updateに失敗しまともに起動しなくなりました。自動でBIOSをアップデートをするなどありえないとHPのサポートにクレームを入れ、BIOSアップデート済み品に交換していただきました。その後は問題なく使えました。

 

<ストレージ増設>
現在使用しているPCは内蔵SSDが500GB+内蔵HDD 4TBで、外付けで2TB SSDと3TB HDD(これが10年ものでかなり古い)を使ってます。今回なるべく外付けストレージを減らしたかったので、自前で内部にストレージを増設することにしました。
ENVY TE02はあまり拡張性がないものの、それでもストレージの増設には対応しています。
・m.2 スロットが1つ空いている
・3.5インチ ドライブベイあり
以上が公式情報です。これの情報だけでは不安でしたので問い合わせしながら増設用のストレージを取り寄せました。自分はWD信者なのでWDで揃えています。

1.SSD増設

m.2 SSDスロットはNVMeだろうと思いつつ、念のためHPのサポートに問い合わせてNVMeということを確認しました。しかしグラボの直下に取り付けるため排熱に難があります。そこであえて速度控えめで発熱量が少なく堅牢性の高いWD Blackを選択しました。2TBで2.6万くらいです。もっと安価で速いSSDもありますがここは信頼性重視です。しかし取り付けや認識は難儀しました。
(1)m.2スロットがグラボの下に存在するためグラボを外す必要があります。これは素人にはハードルが高いです。しかもグラボ固定部品がマニュアルやYouTube動画の説明と違い、ちょっと悩みました。といってもネジを外してグラボ固定部品をガコッと取り外し、グラボを引き抜くだけです。
(2)BIOSでm.2スロットにセキュリティがかかっており、SSDを装着するとPCが起動しなくなります。SSDを外してWindows回復モードに入り、そこからBIOS設定を立ち上げてm.2スロット3番のセキュリティをOFFにしたのち、改めてSSDを増設し起動したところ認識されました。なにもメッセージが表示されずに起動しなくなったので、最初はSSDの不良を疑いました。

2.HDD増設
ドライブベイがあるだけでなく、SATAケーブルや電源ケーブルもあらかじめ配線済みということをサポートで確認し、WDの8TB SATA HDDを買いました。
しかしここでもケーブルの長さが足りない。足りなくなる原因は、ケーブルを基盤の後ろに回して配線していたためだったので、基盤の手前側に引っ張り出してつなぎました。

ということで、スムーズに進んだところが1つもなく、半日ほど費やしてしまいました。1~2時間くらいだろうと見ていたんですけどね。
いずれにしても、このパソコンのストレージ増設はWindowsPCに相当詳しい人でないと無理だと思いました。マニュアルと違う部分があるだけでも問題ですが、m.2スロット3番のセキュリティはまさにトラップです。Windows 10以降のOSをクリーンインストールした経験がないと、これを察知するのは難しいと思います。

自分はクリーンインストールの経験があったことと、最初にBIOS絡みのアクシデントがあったので、交換納品されたPCのBIOS設定を一通り確認してから増設作業に取り掛かったため、m.2スロットにセキュリティ設定がなされていることをあらかじめ認識できていました。そのおかげで、あまり悩まずに対応できました。

SSDが認識しない」というワードで検索すると「セキュリティでブロックされていることがある」という情報が得られます。このセキュリティ設定がBIOSのどの項目なのかはマザボによって異なるので注意が必要ですね。

 

<使用感>

すでに1ヶ月以上使用しており、とても快適です。
core i7-12700Kは全力で動作したときの発熱がきわめて大きいCPUですが、通常使用では消費電力が低い状態をキープできているのでまったく問題ないです。この調子だと、最も重い処理はWindows Updateになりそうな気がしております(笑)Updateは1ヶ月に1回なのであまり気にしなくてもいいかなと思ってます。
動画編集のDaVinci Resolveで4k動画作成してもCPUファンがうるさく回りませんでした。ただエンコードはそれほど速くないです。第10世代のcore i9(10コア20スレッド)を搭載したiMacと大差ありません。順当な結果ではあります。

※併用機器について

  • 以前のPCから流用したもの
    モニタ : EIZO 27inch(4kで使用)
    外付けBlu-rayドライブ : I-O DATA製 (Windows XP時代からの長い付き合い)
    オーディオIF : RME FireFace UCX
    タブレット : WACOM IntuosPro
  • 新規購入品
    キーボード : BUFFALO 有線キーボード(長い間使っていた無線キーボードがとうとう故障。Bluetooth無線マウスiPhoneと干渉しがちなのでキーボードは有線に)

Windows 7 PCでも4k環境でしたが、グラボなしのため本体のRAMを消費していました。そのため画像編集や動画編集編集ソフトを使用するのはかなり厳しかったです。これ以外の用途であればグラボなしでも本体のRAMが16GBあれば実用になります。ただし8GBでは4k環境は使い物になりません。

PC購入指南を読むとゲームをしないならグラボは不要と書かれている事が多いですが、ゲームをしなくても4kで画像関連の作業をする人はグラボは必要だと感じます。ただし高価なグラボでなくてもよいです。画像処理用のメモリを本体のRAMから切り離すのが目的だからです。自分も今回はたまたまミドルクラスのグラボである3060Tiになりましたが、それより1ランク低い無印の3060もしくは3050で十分だと考えていました。

 

※このPCの前に使っていたWindows 7のパソコンを購入したときの日記がこちら

 

harnoncourt.hatenablog.com

 

*1:WD Blackでした