http://www.roland.co.jp/synth/integra/
すでに各所で叩かれまくってるひどいデモです。特にデモの顔ともいえる1曲目が、中途半端にPat Metheny Groupもどき曲で、果てしなく苦笑いたしました。いかにも「打ち込みました」といわんばかりのピアノではだめだろう。和音を全部同じベロシティ(強さ)で弾いてはいけません、トップの音を強調しましょう、と常日頃から自分が先生に言われてることを思い出します。
「SuperNatural」の意味は、音色が自然(リアル)ということではなく、おそらくリアルタイムで弾いたときの音源の反応性が自然ということだと思います。つまり、キーボードを弾けない人はお呼びじゃない音源(汗)。
たとえば、3曲目にその特徴が出ています。たぶんキーボードを弾いただけで、ギターも管楽器もこのニュアンスになっていると思いますし、冒頭のドラムブレイクも鍵盤を1回押しただけだと思います。これを打ち込みで作るのがDTMの技術なのですが、この音源を使えばそこにかける労力を、限りなく減らすことができるわけ。もっともマシンが勝手にやってしまうので、細かなニュアンスまで制御したかったら打ち込むしかないとは思います。でも、バンドをやるとわかるけれど、自分では思いつかないようなプレイをほかの人がやるのを聴くのは、すごく刺激的で楽しいし、そこから新たな発想が生まれることもあるので、なにもかも自分で作り込むってのはかえって枠を狭めることになりかねないのではないかと思う昨今です。