冒頭から鳴ってる「コキコー」というノイズをフィルタで発振させた音は、高い音と低い音が1オクターブ離れた関係にあるんですが、Prophetの特性で微妙にチューニングが外れた音程になっていることに気づきました。半音の半分くらいズレてます。なので、いま作ってるINTEGRA-7のサウンドも、その音程に合わせました。
- ノイズ+フィルター発振で音程感のある効果音を作る
- フィルタの「キーボードフォロー」を使うと、鍵盤の音程に追随してカットオフ周波数が変わるので(鍵盤をフォローするからKey Follow)、レゾナンスを上げておけば自動的に音程差が付きます。
- Prophet-5の場合、キーフォロースイッチを「FULL」にすると、フィルタ発振音がドレミファソラシドになります。ただし、音程は微妙に外れます。教授はこの音を使用するのが好き。*1
- キーフォローのパラメタ構成は機種によって違っていて、たとえばPro-Oneでは連続可変つまみになっていて、より精密な調整が可能です。
- Prophet-5はキーフォローがOFF/HALF/FULLの3段階しかないため、広い音域で使える音色が作りにくいという欠点があります*2。それで結局、片手で弾ける範囲の音しか出せないので、5音ポリでも実質的に問題ないということになります。後発のProphet-T8
や600は、キーフォローが連続可変だったと記憶しているんですが、それはこのProphet-5の反省がもとになっていると思います。
- INTEGRA-7のキーフォローは+10〜-10の21段階で設定可能。マイナス方向があるのがポイント。+10でフィルタ発振がドレミファソラシドになります。このとき、発振される音程は、正確に平均律の音階になります。
- 微妙に外した音程を出すためには、キーフォロー設定を+5に設定します。こうすると、鍵盤2オクターブで発振音が1オクターブ変化するようになり、半音の半分の音程を出すことができます。Prophet-5でいうキーフォロー = HALF の状態を作ってあげることになります。
- 応用編
- フィルタをエンベロープで変調すると、シュパーとかピョーンとかズビーとか鳴りますw
- LFOで変調すると、ズビュズビュとか、ババババとか(なんだそれ)*3
- シュパーンていう感じの音を作って、ディストーションやオーバードライブをかますと、お手軽に爆発音になります。
- 自分がよくやったのは、KORG MS-20の外部入力回路に対して、MS-20のノイズ出力を突っ込んで(パッチングが必要)、アナログ的に歪ませた音をさらにフィルタに突っ込んで、ドッカンドッカン大爆発させる手法です。MS-20は重い爆発音を作ることができました。デジタルシンセだと、JD-800の爆発音が非常によかったです。内蔵エフェクトのディストーションの出来よく、爆発っぷりが盛大で気持ちいいwなにに使ったのか忘れていたんだけど、「Fire Cracker」(再生YMOバージョン)をコピーしたときに、ラストでドッカンさせたことを思い出しました。
DX-7IIや、SY77でも爆発音を作ってました。DXだと爆発というよりは金属を殴ったような音にしかならず、SY77はエフェクトに頼らず*4AFMだけで作ったのは、FM音源使いの矜持というものでしょう。