宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 後章-STASHA- 完成披露上映会の巻(ネタバレ注意)

2月4日に公開予定の「宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 後章-STASHA-」の完成披露上映会に行ってきました。

感想など書きますが、ネタバレが入るので未見の方はご注意ください。

 

<よかったところ>

1.イスカンダル絡みのエピソードとしてはほぼ完璧な内容
旧作シリーズがおかしくなりはじめたのがまさに「新たなる旅立ち」だと思うのですが、全体としては俯瞰的な群像劇として進行しつつ要所でキャラクターの掘り下げが入ることで過度な感傷性を抑制できていました。

2.つじつま合わせがすごい
ヤマト2199で謎だったことをほぼすべて説明しつくしました。それがデスラーやスターシャの言動と矛盾がないだけに「わかりみが深い」です。

3.土門をうまく利用
おまえは真希波・マリ・イラストリアスかよ、という感じで旧作の世界線から因果を逸らす役割を果たします。

 

<残念なところ>

作画が不安定すぎ。リメイクヤマトシリーズでは最悪レベルかも。

 

星の記憶を物質化して保存し、コスモリバースで現実世界にダウンロードして再現するというイスカンダルの設定は弐瓶勉人形の国」を彷彿させるものでした。
人形の国」は人工惑星のコアにヒトの記憶がデータ化されて保存されていて、いつでも現実世界にダウンロードできるシステムなのです。この仕組みに対してひどい嫌悪感を覚えた理由をスターシャが説明してくれました。イスカンダル人は現実世界に存在する未開の民族を見下していたわけですが、こんなシステムに頼って解脱した気になっていること自体が実に愚かで人間臭いと思いました。