2009-01-01から1年間の記事一覧

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破の演出についての巻

はじめに ヱヴァンゲリヲン新劇場版を序、破と見てきて、破の演出のグレードアップぶりに驚いたので少し書きます。ネタバレがいやな人は読まないでください。 「繰り返しの物語」 庵野総監督の言う「繰り返しの物語」が演出上でも生かされていた。庵野氏の作…

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破が傑作だったの巻

はじめに ネタバレがいやな人は読まないでください。 総括 とにかく力強い。力強くポジティブなメッセージが全編から伝わってきます。そしてどこか暖かい。特に、オトナの皆さんが卑怯じゃなくて、精いっぱい頑張っているのが感動的です。単純にキャラ萌え(…

「火の鳥」の巻

NHK BS-hiで放映していたので一通り視聴しましたが、説教臭い上に演出がくどいアニメで腹が立ちました(笑)。原作漫画も相当に説教臭いのでその点は仕方ないと思います。しかしアニメ化する上で演出や脚本が悪いとここまで流れがギクシャクしてしまう、とい…

「ぼくらの」原作マンガ読了の巻

予想したほど鬱マンガというわけでもなかったですが、ところどころのエピソードで「それはお涙頂戴すぎでは?」という演出が見えて、ちょっと気になりました。でも最後の発表会の曲目がラヴェルの「ソナチネ」ってのは、いい。この作者わかってんじゃん、み…

クリスティアン・ツィメルマン ピアノリサイタル@ミューズ所沢の巻

プログラム J.S.バッハ パルティータ第2番 ベートーヴェン ピアノソナタ第32番 ブラームス ピアノ曲集Op.119 シマノフスキ ポーランド民謡による変奏曲Op.10 感想 3大Bの神妙で重い曲+自国作曲家のヴィルトゥオーゾ・ピースというおなかいっぱいプログ…

「ぼくらの」がひどかったの巻

なかなか壮絶な原作レイプ。実は原作読んだことないけど、それだけはわかりました(笑)。このアニメで最低のキーマンは断然、監督ですね。変な名前の副監督も同罪。構成も演出もヘタすぎて話にならないです。習作みたいなものを24話見せられる視聴者の身…

体調が悪い件

毎年のことで恐縮でございますが、5月恒例の夏バテです。ゴールデンウィークにきついウィルス感染症(たぶんライノウィルス)にかかってしまって、それ以降はかなり低調な感じで過ごしました。一時期ほどのだるさ、つらさはなくなりましたが、これだけ体調…

スーパーあずさ号を見直したの巻

私は乗り物酔いの経験がほとんどないのですが、振り子車両だけはダメで、「しなの号」(乗車経験2回)や「スーパーあずさ号」(乗車経験1回)に乗ってぐるんぐるんに酔ったことがあります。乗り物酔いしたときの症状は、いわゆる回転性めまいという感じで…

所沢ミューズ・アークホールの巻

総論 ホームページはこちら。場所はイマイチですが音響が非常によく、公演チケットも安価なホールです。 音響の印象 2000席の大ホールです。座席配置などはタケミツメモリアルとほとんど変わらないのですが、こちらの方が天井が低めなので残響が濃厚になって…

紀尾井ホールの巻

総論 ホームページはこちら。やたらと残響過多な困ったホール。 音響の印象 800席と中規模なのですが非常に残響成分が多く、残響が消えるまでの時間も長いので、ピアノの速いパッセージなどはダンゴ状態になってしまって何を弾いているのかよくわからなくな…

君の気持ちを受信した!の巻

わが家にフォンブレイバー・セブン(本物)がやってきました。けっこう重みがあって、いい感じです。下はリトラクトフォーム状態。アンカーのマークがかっこいいです。

「一人じゃいつでも待ってた奇跡、君となら起こせるって気付いた」の巻

周囲の人たちに呆れられるほどのハマりようを呈してしまった「ケータイ捜査官7」ですが、4月に入ってもその熱が冷めることは一向になく*1、結局ブルーレイをガンガン買い揃える事態に発展。なかなか相手をしてくれない連れに第一話を強引に見せたところ、…

ヒノキ花粉は凶悪の巻

毎年書いていることですが、この時期スギ花粉の飛散はほぼ終息し、かわってより一層凶悪なヒノキ花粉が乱舞しています。植物の種類によるアレルギー感受性には個人差があり、スギに反応してもヒノキには反応しないという人もいるのですが、私はどちらも反応…

ホール・オペラ「ドン・ジョヴァンニ」の巻

@サントリーホール。昨年のプロダクション(フィガロ)はチケットを取らなかったのですが、NHKで放映されたものを見て地団駄を踏んで悔しがるほどの見事な内容だったので*1、今年はしっかりチケットを確保しました。で、まあ、期待以上の出来。最初のう…

私によるラヴェル論の巻

「夜のガスパール」の解説で掲載しようとしていた文章ですが、そこへ至るまでのラヴェルのピアノ曲の歴史をコンパクトに俯瞰できたので、こちらに掲載します。 「夜のガスパール」へ至る道 1)懐古趣味(あるいは擬古主義)的なコンセプト 2)それに基づく…

トッパンホールの巻

総論 ホームページはこちら。山の手線内の小ホールとしては最も好きなのですが、なにしろアクセスが不便で困ってしまうのです。飯田橋からだとダラダラ続く上り坂を10分以上歩きますし、江戸川橋(有楽町線)からは交通量の多い目白通り沿いをこれまた延々…

ケータイ捜査官7撮影小道具展@秋葉原の巻

Wake you up ! Just you can do it ! So much the better , Woooo Yeah !!というわけで行ってきました小道具展。大したものが展示してあるわけではなかったのですが、ケイタの高校の制服とかありました。けっこうヨレヨレだったので、おそらくケイタの中の人…

東京文化会館(小)の巻

総論 ホームページはこちら。大ホールの脇にある石造りの残響濃厚なホールです。 音響の印象 残響が独特です。ホールそのものは大きくないため残響時間は短めで響きが混濁するようなことは少ないです。座席配置を見ればわかるように、対角線的に音が飛び交う…

東京文化会館(大)の巻

総論 ホームページはこちら。残響が少なくてやや寂しい音響のホール。その分だけピアノソロなどは聴きやすかったりします。最寄り駅は上野駅ですが、公園口以外からのアクセスは遠いので注意が必要。 音響の印象 残響が少ないので、声楽や弦楽、オーケストラ…

東京オペラシティ・タケミツメモリアルの巻

総論 ホームページはこちら。どの座席でもすっきりした音を聴けるので、音響的にはほとんど問題がないホールです。最寄り駅は初台(京王線)。新宿から1駅なのですが、その新宿での乗換えが不便なのが難点。新宿以外で乗り換えましょう。 音響の印象 天井の…

サントリーホール(大)の巻

思うところあって、クラシック系コンサートホールの比較をしてみるのココロ。 総論 URL:こちら 石壁で囲われたような構造のためか、残響が濃厚ではっきり分離した音で聴ける席が少ない、微妙な感じのホールです。(カラヤンが誉めたのはステージ上の音響の…

ホームページ更新の巻

ケータイ捜査官7終了の悲しみに暮れつつも*1着実に音楽図鑑Classicを更新しました。ラヴェルの初期ピアノ曲は内容がシンプルなので解説を書くのもラクなんですが、「水の戯れ」以降は細かく分析するといくらでもたくさん書けてしまいます。実はすでに「亡き…

ケータイ捜査官7終了の巻

水曜日の放映で最終回だったのですが、あんまりな内容だったので気が抜けてしまいました。ウェ〜ン(泣)。今日もラスト2ヶ月分くらいの録画を見てはウジウジメソメソしてました。だいたい子供よりも大人の方がショックだったみたいですね。いまの私はもう…

黄砂の飛散量も大いに影響ありの巻

3月16日、17日と花粉だけでなく黄砂が大量に飛散したのですが、そのためか明らかに症状悪化です。呼吸困難みたいな症状になってしまうし、目にも刺激があって痛い。花粉の場合は「目がかゆくなる」のがポイントなので、突き刺さるような痛さは明らかに…

ラヴェルについての巻

お気づきのようにラヴェルに関する記述が非常に増えているのですが、これは「音楽図鑑Classic」に掲載するラヴェルのコンテンツを準備しているからにほかなりません。ショパンは準備期間を入れると10年近くかかってしまったので、今回は短期決戦に持ち込みた…

目の状況の巻

予想通り、後部硝子体剥離(こうぶしょうしたいはくり)と、それに伴う網膜剥離の前段階でした。しなびた硝子体*1に網膜がくっついて引っ張られているということです。 「網膜剥離かもしれないんで、ちょっと休んで検査しま〜す」みたいに言って仕事を休んで…

iMac新機種発表の巻

IT

ガッカリ。Core 2 Quadもブルーレイも搭載されず。液晶は24インチモデルがメインストリームに(でもあまりにも大きすぎる)。高速静音一体型Windowsマシンとして購入しようかと思っていたのですが、この構成では様子見です。

体調崩したの巻

崩れたのではなく、自ら崩してしまったので反省の意味を込めてメモ。この程度で体調を崩すとは、さすがに自分ってもう若くないんだなって思いました。 27日、長野に日帰り出張。実家に泊まって28日帰京でも良かったんだけど、28日の午後に仕事をしなくちゃい…

CSS勉強中の巻

IT

何をいまさら、という空気がヒシヒシとあるのですが。HTML3.2だけ勉強して、その後放置しまくりだったツケを精算です。仕事関係のHTMLデータはほとんど業者まかせだったのでCSSなんかノータッチでも全然問題ないのですが、「音楽図鑑」のコンテンツをいいか…

ラフマニノフを弾いてみたの巻

思うところがあって、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を弾いてみました。第3番のほうは以前かなり細かくアナリーゼしたこともあったのですが、第2番はあまりきちんと見ていなかったので、いっちょ譜読みしてみようと。で、この曲は循環形式で、第一楽章…